猿の惑星再始動。本作はRPGライクなスペクタクル・アドベンチャーという導入。故郷の村を襲撃され仲間を救う為の旅にっていうのがもう。
リブート版では猿の生活様式や地球の環境が壮大に描かれてるのが良いのよね。旧作だと少なくとも数百年は猿の社会を形成してるのにあまりにも限定的なコミュニティ描写だから。辻褄は合わせてあるにせよ。
猿の惑星の本質たる人間との共存というテーマも忘れていない。かなり暗雲立ち込める感じだが……主人公ノアの名に象徴される展開。1作目へのオマージュが多く散見され、そこに至ると考えるとシーザーの夢見た人間との共存はかなり望み薄だが。
旧シリーズに拘り過ぎる必要もなくリブート版独自の結末へ導いていっても良いと思うのね。さすがにミュータントとかは登場してこないだろうと思うけど。しかしリブート版を観ていて、旧シリーズも本質を見失うことなくよく出来ていたシリーズだったのじゃないかなぁと改めて。作るたびに予算が減っていったのが不憫だったけども。