三樹夫

猿の惑星/キングダムの三樹夫のネタバレレビュー・内容・結末

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

新シリーズが始まりましたという感じの映画。面白くないわけではないが特別面白くもないというような出来。まず何よりもリブートシリーズの中で一番長い2時間25分かけてこれかというのを思うので結構鈍重。

『猿の惑星: 聖戦記』よりも何百年も後の地球。やはりあのウィルスで人間の知能や言語能力は退化するようで、かなりの人間が死滅し地球は猿の惑星となった。最初の猿軍団のリーダーであるシーザーの伝説は、昔シーザーという猿がいたらしいというぐらいしか残っていない。
シーザークロニクルだった前3作は何よりもまず人間ってクズだなとなり、人間が死ねばすべて解決するやんと思うシリーズなので、この映画の冒頭ではやっと地球に平和が訪れたかと思ったが、人間は知能が退化したながらも生き残っているみたいというのでピクッと嫌な予感が全身を駆け巡る。その後は猿同士の内輪もめというか、支配者として人間のようなクズムーブをかますボス猿が出てきて、やっぱ脳筋は碌なもんじゃないというシリーズだなと思っていたら、ヒロインが地球は人間の惑星やとぶちかまし、人間は虎視眈々と復活を目論んでいたという嫌な予感しかしない終わり方をする。地球は人間の惑星やとぶちかました張本人メイは結構エグいことやらかしており、こんなの鬼畜ヒロインというか、次回以降では鬼畜ムーブをかましにかましてリブートシリーズ最クズにまで登りつめそうですらある。
今のところリブートシリーズの人間のクズランキングは上から順にタコ入道、ゲイリー・オールドマン、保護施設の奴、丸刈り、隣人のおっさんとなっているが、メイは今作の言動だけでも隣人のおっさんは上回った。
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