シャオルデス

猿の惑星/キングダムのシャオルデスのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.2
大好きな『猿の惑星シリーズ』!過去の9作は、観賞済み。絶対に初日にみたいと思っていきました!😆

ネタバレあり。

大好きな『猿の惑星シリーズ』
ポスターに完全新作って書いてあって、ポスタービジュアルも過去作のテイストの方が好みだったから、全く別モノ?と心配してたけど、冒頭に軽く説明があって、1968年第1作のオマージュも所々にありほっとしました。

とにかく映像がキレイで、ちょっとアバターの世界を思い出させるような高度な技術に感動しました。

ただ…期待しすぎたのかな…
制作が変わったからなのか、『猿の惑星』独特のSF感があまりない…なんて表現したらいいのかな。あくまで、私の感覚。

ストーリーは、今までで一番わかりやすいです。ただ…いくら映像がリアルでも感情移入の度合いはいま一つ。今回に限っては、人間がほぼ2人しかでてこないので、猿対猿のシーンが多くやはり人間と猿の共生という主題がもっと強く感じられないとこれまでの作品ほどのドラマが弱くなってしまうのかなと思います。次回へ持ち越すのかな?

その中で、プロキシマスの腰巾着となってキングダムで暮らしている人間、トレヴァサン(ウィリアム・H・メイシー)が実はめちゃくちゃリアル。人間の優越性などしょせん幻想という冷めた洞察には、確かにそうなのかなと。

ノアがラカの教えで一度はノヴァ(メイ)を信用する立場になるものの、エイプの生い立ちを知り、ノヴァの行動を目の当たりにすることで、次第に信用できなくなってしまうところも今後の物語に影響するポイントだったかなと思います。

とにかく過去作のシーザーの大ファンだったので、シーザーがいない『猿の惑星』は寂しいのですが、新主人公のノアが今後どのような選択をしていくのか楽しみにしたいです。
ラカも再登場しないかな。

なにやらすっかり人間の存在を脇役に追いやってしまった今作は、続編の壮大な予告編であってほしいです!

個人的な好みですが、『猿の惑星』で猿が浜辺を馬に乗って歩くシーン、なぜかすごく好きです。
自分の感想を上手に書ききれない自分の表現力のなさにもどかしさを感じてますし、残念な点もありましたが、結局は、やっぱり次回も絶対楽しみです😆