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猿の惑星/キングダムのMrOwlのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.6
本作の感想は・・・
スケールが大きいSF映画なので、IMAXなど良いスクリーンで見る選択肢はありです。
ただ、私はスケジュールなどもあり、IMAXレーザー/GTテクノロジーの
グランドシネマサンシャンで鑑賞したのですが、そのせいもあって
料金の割には、感動が今一つだったな・・・と思ってしまいました笑。
良かったところは、オリジナル(1作目)でも感じられた、ディストピア感ですね。
人類よりエイプの支配が強まっていることで、これまでの人類の文明がロストテクノロジーのような位置付けになっている感じや
退化、退廃しているようなエコー(ヒト)達。
鉄塔は錆び、コンクリートには樹木が絡まっているなどの廃墟感も良かったです。
そして登場する王冠を戴いたエイプ。
予告編からも推測できるように、主人公のノア(エイプ)は
王冠を戴いたエイプ、プロキシマス・シーザーと対立するような展開になります。
そこにエコー(ヒト)のノヴァという女性も絡んできます。
ノアは、ノヴァをエコーだと考えますが、エコーは古代の人類の様な容姿(髪ボサボサ、布を身に付ける程度)なのに対し
ノヴァの容姿は若干異なります、汚れ、破れているとはいえ、シャツもジーンズのようなものも履いています。
この疑問、違和感に関してはストーリー展開でしっかり説明がなされたので、モヤモヤ感は解消されました。
とは言えストーリー展開は残念ながらやや凡庸で、SF作品が好きな方にはちょっと物足りなく感じるかもしれません。
CGのクオリティが高く、各種エイプ達の動きがリアルなのは良かったですね。
それにしても猿しか出てこねーな、と思ったら負けです笑。
猿の惑星の映画なんで笑。

以下、参考情報です。
本作はリブートシリーズの4作目。
前3作の主人公、シーザーの名前は古代ローマのカエサル(Caesar) が由来と思われる。
本作の主人公のノアは、旧約聖書の『創世記』(6章-9章)に登場する、大洪水にまつわる、ノアの方舟物語のノアが由来と思われる。
本作の王冠のプロキシマス・シーザーの、プロキシマス(Proximus)、はラテン語で、「次」。
言うなれば、プロキシマス・シーザーはシーザー2世、というところでしょうか。


「猿の惑星」の原作はフランスの作家ピエール・ブールが1963年に発表した小説『猿の惑星(La Planète des singes)』。
1968年に映画化された『猿の惑星』は、批評家や商業者の間で大ヒットし、一連の続編やタイアップ、派生作品が生まれています。

映画の系譜はこんな感じです。
オリジナルシリーズ
『猿の惑星』 (1968)
『続・猿の惑星』 (1970)
『新・猿の惑星』 (1971)
『猿の惑星・征服』 (1972)
『最後の猿の惑星』 (1973)

リメイク
『PLANET OF THE APES/猿の惑星』 (2001)

リブートシリーズ
『猿の惑星: 創世記』 (2011)
『猿の惑星: 新世紀』 (2014)
『猿の惑星: 聖戦記』 (2017)
『猿の惑星/キングダム』 (2024)※本作
です。
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