偉大なるシーザーのリブート3部作から
約300年後の物語。
なので少なくともリブート3部作は
事前に観ておいた方が良い作りとなっている。
本作の猿たちはシーザーの時代と異なり
シーザーというカリスマを失ったからなのか
それとも進化を遂げたからなのか
更に"人間化"が進んでおり
猿という種族の間で支配関係まで生まれている。
加えて猿にとって人間という種は下等生物の認識しかない。
人間が獣を見るように
相互にコミュニケーションができるなんて想像もしない。
そんな環境下で若きエイプ・ノアが
同族を支配する凶暴なエイプ・プロキシマスや
初めて邂逅する人間メイとの出会いを通して
猿という種族が辿るべき道とは、
猿と人間という異なる種が共存できるかという
問いに対して成長していくという王道な流れ。
これがなかなか真摯に作られていて満足度高し。
特に「猿の惑星」シリーズでずっと問われている
後者のQに対しては納得度の高い回答でグーッド。
ここが要なのでこれ以上は記載は控える。
また本作の主人公ノアだが
偉大なるシーザー、偉大なるアンディサーキスに対して
かなり頑張っている。
それこそ序盤こそただの青年エイプだったのが
出会いと別れを繰り返し主人公然となっていく
絶妙な成長譚とも感じる。
エイプ・イングリッシュは比較的平易な英単語しか使わないので
英語に疎い私でも聞き取りやすいのが良いね。
マネもしたくなるし。
その点で同族のスーラやオランウータンのラカは
ちょっと流暢すぎるんだよなあ。
