猿の惑星シリーズは旧作を昔に観たっきりだったのですごく新鮮だった。
冒頭の説明も丁寧で続き物であること、そしてどのような世界観か端的に理解させてくれた。
主人公ノアが恐らくイーグル族の成人式のようなものにあたる儀式の準備をしているところから始まるので、まだ未熟な彼を通してこの世界で何があったのかを順を追って知れるのも面白かった。
エイプと人間が手を取り合い、種族を超えて通じ合えるのではと感じさせる中盤から
やはり根底は自己中心的な部分を除かせる人間のエゴに直面するノアは可哀想であった。
この直前にエイプと人間がどのような立場であったかを知る場面があり、
そこからさらに行動を共にしてきた人間のエゴを目の当たりにするので
二転三転してきた人間への認識がここで相容れないものへと傾倒していったような気がする。
それでも最後全てが終わった後にメイと言葉を交わすノアはいろんな思いがあれど
一個人として相手を尊重し、旅で得た様々な知見を通して成長した姿を見せてくれたと感じた。
自分が人間側なのでメイの行動にも理解できる部分は多々あるので、一概に酷いやつだと断定できず、だが物語はエイプのノア目線で進むので彼に感情移入してしまう。
おもしろかったです。
