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猿の惑星/キングダムのnomoreのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.0
猿と人間が逆転した世界

このプロットを創造した作家は天才!
その小説が発表されてから60年以上経つというのに、またも新作が創られるのだから。

1968年の映画化第1作のラストシーンの衝撃は、映画史に燦然と輝いている。

猿が人間を支配する世界を描き、人類文明への警鐘を鳴らし続けていることが、絶えない人気の源泉なのだろう。

そのシリーズの完全新作

先日"ゴジラ×コング"の"猿の惑星"っぽいシーンを観ていたので、すんなり映画に入っていくことができた。

なんならその続きか⁉︎くらいの勢いで。
しかし、最後までゴジラもコングは出てこなかった。
コングは出るかなと思ってだんだけど。
(当たり前でしょ)

ストーリー云々よりもVFX映像がすごい!
そこに目が奪われてストーリーがどうでもよくなってくるほど。

もちろん猿たちの動きが違和感なさすぎ。
自然とその中の地球の廃墟の描き方。
イーグルさんたちも実物よりリアル。

その映像だけでも映画館の大画面で観る価値がある。

今作で印象深かったのは、独裁者プロキシマス・シーザーが、残された書物から人類の歴史を学んでいたこと。

電気がない、インターネットがない世界でも書物から学ぶことができる。

人間も書物から歴史を学ぶことを忘れたら未来は危うい。
歴史は繰り返すのだから。

今作で私が一番感じた人類文明への警鐘は、このことなのでした。

猿より学ばなくなったら、人間が支配される日もそれほど遠くないのかもしれないな。

そんなことを考えながら、300年後の世界を想像しながら劇場を後にした。

"人類よ、ひれ伏せ"

ポスターの文字がやけに大きく感じた。
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