猿と人間が逆転した世界
このプロットを創造した作家は天才!
その小説が発表されてから60年以上経つというのに、またも新作が創られるのだから。
1968年の映画化第1作のラストシーンの衝撃は、映画史に燦然と輝いている。
猿が人間を支配する世界を描き、人類文明への警鐘を鳴らし続けていることが、絶えない人気の源泉なのだろう。
そのシリーズの完全新作
先日"ゴジラ×コング"の"猿の惑星"っぽいシーンを観ていたので、すんなり映画に入っていくことができた。
なんならその続きか⁉︎くらいの勢いで。
しかし、最後までゴジラもコングは出てこなかった。
コングは出るかなと思ってだんだけど。
(当たり前でしょ)
ストーリー云々よりもVFX映像がすごい!
そこに目が奪われてストーリーがどうでもよくなってくるほど。
もちろん猿たちの動きが違和感なさすぎ。
自然とその中の地球の廃墟の描き方。
イーグルさんたちも実物よりリアル。
その映像だけでも映画館の大画面で観る価値がある。
今作で印象深かったのは、独裁者プロキシマス・シーザーが、残された書物から人類の歴史を学んでいたこと。
電気がない、インターネットがない世界でも書物から学ぶことができる。
人間も書物から歴史を学ぶことを忘れたら未来は危うい。
歴史は繰り返すのだから。
今作で私が一番感じた人類文明への警鐘は、このことなのでした。
猿より学ばなくなったら、人間が支配される日もそれほど遠くないのかもしれないな。
そんなことを考えながら、300年後の世界を想像しながら劇場を後にした。
"人類よ、ひれ伏せ"
ポスターの文字がやけに大きく感じた。