のん

猿の惑星/キングダムののんのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.2
素晴らしい映画だったと思う

あの映画史に残る金字塔の第1作目はもう語るまでもないくらいの名作けど、
2011年から始まったジェネシスからグレートウォーまでは、こと細かに猿が地球の新たな支配者となる過程をじっくり丁寧に描いていて、しかも感動的な終わり方だった

あの終わりからどう話を広げるのかと思って今回のキングダムを観てみたけど、めちゃくちゃよくできてた

あれから、300年もたってるから
すでに猿が支配して年月もたってる
だから、現実世界で自分たちが普段猿を害獣扱いするように、猿にとっては人間も害獣
だから猿と猿が普通に会話して、生きる姿はもはや人間が支配してるのと変わらないくらい自然

今回の新たな主人公ノアのいる、鷲を手なづける部族と、完全なる王国を統治するプロキシマス、そして人間のメイの目的

この三つ巴プラスこれまでに描いてきた、人間vs猿、人間vs人間、猿vs猿は
我々の世界、現実で起こる国同士の争いを見てるかのよう

結局猿も人間と変わらない
だからこそ、猿そのものが人間に見えてくる 人間に変わって支配した猿そのものが人間の比喩
凄く哲学的に考えさせられながら観ることができる
それと、人間を越えようと思うために、その人間から学びを得て、人間の作ったものや人間と同じことをすればするほど、
結局は滅びた人間と同じ道を辿ってしまうということに気づくと、感情移入している類人猿に対する想いは複雑になってくる

今回のVFXも素晴らしい
猿の毛並みが凄い

政府が最後に残したものが大きな倉庫の中に隠されていること、そして、人間が王国のリーダープロキシマスに学びを教えていること、メイの真の目的
これらが今回予想できないストーリーだったからよかった

ラストも、どこか別の惑星に住み着いた人間へ向けての交信かのような終わり方
個人的にメイとノアの対比は、地球を捨て新たな惑星に行くメイ、地球を今後統治するノアの対比のように感じた
もし違ったらすみません

今後続編を9本企画してるみたいだね

観てよかった映画でした🎬
のん

のん