ShinMakita

猿の惑星/キングダムのShinMakitaのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
-


☆俺基準スコア:1.9
☆Filmarks基準スコア:3.0




人類が猿に敗れて数世紀。人間は知性のない下等な生き物へと凋落していた。

鷲を育てる部族で育ったノアは、ある日、「特別な人間」を追う独裁者プロキシマスの兵に村を襲われ父を殺されてしまう。囚われた仲間を助けるため旅に出たノアは、その「特別」な女、メイと出会うのだが…


「猿の惑星/キングダム」


以下、ネタバレ!集まる!強い!


➖➖➖➖


下等な人間を狩るシーンは、オリジナル「猿の惑星」でチャールトン・ヘストンが目にする衝撃的場面のオマージュでしょうか。なんか懐かしい感じがする新作でした。ただ、人間たちがまだ施設に潜んでいて…というラストは陳腐に思えたな。
ノアのイーグル族は、ネイティブアメリカンやアーミッシュなどのコミュニティのメタファーか。オリジナルは猿同士の戦争が勃発して地球が核で吹っ飛びましたが、そこをなぞらずにまだ続編作る気満々なところにちょっと白けました。確かに映像のクオリティも高く猿のキャラも魅力的ではあるし、見応えはあるんですけどね。

アジア人を猿に見立てて、欧米とのパワーバランスが崩壊する様を予見したのがピエール・ブールの原作なら、オリジナルの映画は人類への警鐘としてきちんと円環構造で終わらせる名シリーズでした。今回のリブートシリーズ、人類同様に進化を急ぎ破滅に向かうプロキシマスみたいなキャラが出てきたということは、猿も同じ轍を踏むのか、それとも人類の残党が何かやらかしてしまうのか、まぁちょっとだけ続編が気になるといえば気になるところ。
ShinMakita

ShinMakita