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猿の惑星/キングダムのひでGのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.7
僕はシーザーの新シリーズを全3本観ています。特に1作目の「創世記(ジェネシス)」は大好きな映画ですし、前日譚としてはサイコーレベルだと思ってます。
シーザーは、他のシリーズ化された人気作のヒーローと並ぶAPES界ではスーパーヒーローだと思います。(当たり前か💦)

さあ、そのシリーズの完全新作。
APESが言語を使い(音声言語だけで文字言語はまだ使えないのがキー)世界を席巻し、人間は逆に言葉を失い、野犬並みの扱いとなっている300年後の世界。
APES界も権力闘争が激しく、新たな主役のノアたちの一族は、シーザーの教えを歪曲され利用しているプロキシマル・シーザーの王国に襲われ、服従せざる負えなくなる。

シーザーは、王国の攻撃を逃れ、年老いたオラウータンにシーザーの本当の教えを知らされる。さらに人間の女性ノヴァも救い出す。

正直、猿同士の対立話は、あまり面白くなく、幾つかのアクションシーン以外はテンポが出ず、少し退屈した。

何やかんやあって、王国の場面になり、その映像の迫力や巨大な組織に捕まったノア。シーザーの本当の教えは何なのか、人間に対してどう対処していくのかがはっきりしてきて
少し盛り上がってきた気がする。
全体として、この王国のルックも含めて、CGはかなりクオリティが高く、自然だ。

王国側が人海戦術でこじ開けようとした扉の向こうを何でよじ登ることをしないのかな?(猿なのに💦)なんて、ツッコミ処は多いんだけど、ノヴァが活躍し出してから、作品の方向性というか、猿の惑星らしさが出てきたと思う。
やはり、人間VS猿の構図がこの作品には決まるようだ。

この映画で一番良かったショットは、(ネタバレになるので、コメント欄に書きます。)ノアたちの終盤であるものを見た時の表情。
これからの展開を予想させるラストもワクワクしたが、ひょっとしたその大きなドラマのつなぎの回?

でも、ちょい真面目な話で締めくくり。現実の人間の社会では、「戦いダメ」というAPESのシーザーの教えさえ守れず、他国を侵略したり、徹底的に攻撃するまでやめないと宣言したりという猿以下のリーダーが活歩している「愚かな人間の惑星」だった。(今日、もう一本とても厳しく辛い作品を観たので、、)
つい、すみません。
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