『ジェネシスからの三部作が本当に傑作で、綺麗に終われてたのにまだやるのぉ？』
『メイズ・ランナーの監督かぁー…観てないけど、あんま惹かれないかなぁー…』
…と、あまりよろしくない心構え含め、期待値は正直低めでした。過去作は敢えて観返さずに鑑賞。
率直な感想としては…
『…つまらなくはなかったんだけど…うーん…』
…といったところ。
背中・後頭部のアップになったときに顕著だった毛並みのCG表現、緑生い茂る廃墟のずっと眺めていたくなる美しさ、アクションシーンの手堅い見せ方…等、事前の不安要素の一つでもあった約二時間半の長尺が、意外と苦痛に感じなかった程度にはエンジョイできた…かもしれないのですが。
『このシチュエーションは、過去作で確かやったような…』という場面が多く、総じて“価値観がひっくり返る・フレッシュな驚き”が、あまり見られなかったのが残念。
人間ヒロイン・メイさんには、まず顔立ちや服装といった見た目の違和感がずっと付き纏い、後半の突飛な行動がそこと相俟って、『（ノア視点で）このキャラクターを、どう見ればいいんだ…？』という混乱・飲み込み辛さを、かなり感じてしまいまして。
（ラストで『あぁ、やっぱり…』と真相が明かされてましたが、これも“驚き”…というよりは『設定がもう、ガバガバになっちゃってませんか…？』という印象の方が…）
ラスボス・プロキシマスは…振り返ってみると、ちょいショボい・弱くてがっかり。奴隷たちを見下ろしていた、あの櫓の中途半端な低さが、そのままキャラとしての力量を表していたのか…。
おそらく続編作られるんだろうけど、本作の直後であったり、或いはシーザーの名前とかは、もう必要ないんじゃないかなー…。
