新作の度に猿目線化が進むシリーズ最新作。もはや人間はいるんだかいないんだか分からないレベル。
村人ごっそり連れ去られてフンガー!というアポカリプト的展開からの、マッド・マックスばりの廃墟に君臨する独裁者との戦い。
前作から300年が経ち、シーザーはすっかり伝説の存在となっているが、その思想の解釈を新たな権力者に捻じ曲げられてるあたりは、人間世界の宗教と変わらない。人も猿もやることは同じようなもんなんだな(どっちが天下取っても乗り物にされる馬の不憫さよ)。
必要以上に長尺ながら、作り込まれた世界観は劇場で観る価値のあるもの。ついに形を成した"猿の惑星"の今後を見守りたい。