みりお

カラヴァッジオのみりおのレビュー・感想・評価

カラヴァッジオ(1986年製作の映画)
3.8
あけましておめでとうございます🎍🌅✨
昨年は仕事も忙しく、そして結婚式をしたり、家を買ったりと、いろーんなことでバタバタしていて、なかなか皆さんのレビューに遊びに行ったり、コメントしたりができてないのが反省です😢💦
今年もまだまだバタバタしそうなのですが、それでも大好きな映画について、ここでプロみたいな皆さんとお話しできる時間が、本当に日々の癒しになってます🥰
今年もどうかこんなみりおを見捨てずにいていただけると嬉しいです、よろしくお願いします(*´꒳`*)

新年一発目は、ずーっとママンと観たいねと言っていた作品をチョイス✌️
お正月は、家族みんなでのんびり映画を観られるのが、本当に幸せですね🥰

本作は、バロック期のイタリア人画家、ミケランジェロ・カラヴァッジオがの少年時代から、38歳で熱病で亡くなるまでの半生を描いた作品。
実在のカラヴァッジオは、画家としては大変評価が高く、絵画の注文不足やパトロンの欠如に陥ったことはなかったそうです。
ただ私生活では、自宅で暴れて拘置所に送られたりなど、暴力沙汰でローマ教皇から死刑宣告を受けるほどの問題児だったそう。

なので、一人の男性・ラヌッチオへの想いに駆られ、愛するがあまり、道を踏み外させてしまったことへの自責の念から、キリストを拒んで死にゆく本作の描写は、デレク・ジャーマン監督の大いなる創作物語。
後にHIVで亡くなるジャーマン監督にとって、同性愛や、それを教皇に超越させてでも美しいと認めさせたカラヴァッジオの絵画を描くことは、大事な通過ポイントだったんだろうなと感じた。
公開当初は「史実に反する」「ジャーマンはカラヴァッジオの世界をあまりにも私物化している」と批判を浴びたようですが、その批判が評判を呼び、結果として多くの観客がかけつけて大ヒットとなり、ベルリン映画祭での銀熊賞まで受賞しています。

展開は淡々としているので観る人は選びそうですが、カラヴァッジオの作品を美しく撮ることに主眼を置かれた映像は見事✨
光と陰をバランスよく取り入れた明暗のある映像は、本作のために模写されたとは思えないくらい、リアリティ溢れるカラヴァッジオ作品を捉えています。
そしてなによりキャストがまた豪華!
カラヴァッジオの愛を受けるラヌッチオには"新人"ショーン・ビーン、そしてラヌッチオの恋人であるレナには"新人"のティルダ・スウィントン。
2人ともにほぼ初出演作なので"新人"として紹介されていることに衝撃…
そしてレナを金の力で奪う枢機卿にはロビー・コルトレーン。
ハグリッドと同一人物とは思えないほどのワル顔コルトレーンさんが観られました!笑


【ストーリー】

1610年、画家ミケーレ・カラヴァッジオ(ナイジェル・テリー)がトスカーナの質素な部屋で死を待ちながら、過去を回想する。
少年カラヴァッジオは、ミラノ近郊の故郷カラヴァッジオ村を離れてローマに移り住み、道端で絵を描いて食いつないでいた。


【キャスト・スタッフ】

*監督:デレク・ジャーマン

イングランド出身🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
映画監督ケン・ラッセルのもとで美術スタッフを務めて勉強した後、8ミリで撮影した作品 『In the Shadow of the Sun』(1974)で映画監督デビュー🌟
特殊な近未来のイメージは耽美的な世界を表現するのが得意なことから、1980年代以降はMV制作でも活躍したそうです✨
生前に自らがゲイであることを公表し、1986年にHIVへの感染を公表、そして1994年にエイズにより亡くなられています。
死の前年に制作された『BLUE ブルー』(1993)は、エイズをテーマにした作品だそうです👀


*カラヴァッジオ:ナイジェル・テリー

イングランド出身🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
1968年『冬のライオン』で映画デビュー🌟
その後しばらく出演作がないのですが、1981年に『エクスカリバー』に出演して知名度を上げ、そして本作以降はデレク・ジャーマン作品の常連となったようです。
デレク…ジャーマン監督の遺作となった『BLUE』(1993)にも出演しています✨
あと気づかなかったですが、ブラピ主演の『トロイ』(2004)では、プリアモス王のアドバイザーであるトロイの司祭長を演じていたそうです👀


*ラヌッチオ:ショーン・ビーン

『LotR』でみりぺでぃあ記載済。
本作はショーン・ビーンが初めて名前のある役をもらった作品で、出演当時27歳。
パッと見だとレオ様とみまごうほどの美貌で、こんなにイケメンだったのか👀✨と驚きました😍
本作以降、イギリスのTVシリーズに出演するようになり、どんどん知名度を上げていったようです✨


*レナ:ティルダ・スウィントン

『スノーピアサー』でみりぺでぃあ記載済。
本作が正真正銘ティルダ様のデビュー作🌟
現実離れした美しさはあるものの、まだ26歳であどけなさもあり、人間界の生き物感はまだ強いです✨笑
でも俯いて止まっていると、絵画なのか実物なのかわからないほどの美しさと肌艶で、本作のヒロインに抜擢されたのも納得の美貌でした🥰


*ボルゲーゼ枢機卿:ロビー・コルトレーン

スコットランド出身🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿
美術学校で絵画を学んだのち、舞台俳優やコメディアンとして活躍するようになり、その後TVのコメディ・ショーにも出演するようになったようです✨
そして1980年に名もない役でしたが、『フラッシュ・ゴードン』で映画デビュー🌟
『007』の悪役などで印象強い役をやったのち、2001年に『ハリー・ポッターと賢者の石』で、彼の代名詞ともなったハグリッド役で一躍有名に😆❣️
J.K.ローリングたっての希望での配役だそうで、まさしく原作通りの温かくて心の優しいハグリッドを演じてくれたのが、本当に印象に残っています☺️
みりお

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