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すべての若き野郎ども モット・ザ・フープルのSariのレビュー・感想・評価

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クイーンが唯一、前座を勤め、デヴィッド・ボウイが熱愛し、クラッシュがリスペクトした、モット・ザ・フープル。70年代初頭、音楽史をわずか5年で駆け抜けた伝説的なUKバンドのドキュメンタリー。

1969年、ミック・ラルフス(G)率いる片田舎ヘレフォード出身のロッンロールバンドは、後にクラッシュの「ロンドン・コーリング」を制作する鬼才ガイ・スティーヴンスに認められ、アイランド・レコーズからデビュー。イアン・ハンター(G、Vo)をメインに据え、ロイヤル・アルバートホールをロック出禁にした大騒乱のライヴツアーで評判と人気を高めるが、アルバムセールスに悩み、解散寸前のモット・ザ・フープル。
モットを愛するデヴィッド・ボウイが「すべての若き野郎ども」(All The Young Dudes)を提供する。その曲はヒットし、一躍有名になったモットだったが、この先もやっていくには自分たちのオリジナル曲が必要。バンド本来の表現を模索しグラム・ブームにのって成長する。デヴィッド・ボウイの右腕であったギタリストのミック・ロンソンを迎えた最終段階に至るまで、バンド上等な紆余曲折を繰り返す濃密なドキュメンタリーである。
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