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《ジャンヌ・ディエルマン》をめぐってのrのレビュー・感想・評価

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セイリグと、アケルマンや他のスタッフは歳が離れているが議論の時誰も折れないのが凄い。質問する相手が年下であればあるほど、また経験値が高くなるほど聞き手に気を遣った回答を聞く場面は多くなるはずなので、そういう面からみて折れない相手と話し、一緒に仕事をすることはセイリグにとってとてもたのしかったのだろうと思った。
曖昧なお願いが困るのも分かるし、提供したものから自分の考えを超えたものを期待する気持ちも分かる。ただ純粋な質問でも(このドキュメンタリーの中には純粋ではない質問や意見もあったように思うけれど)相手との関係によって威圧的に受け取られてしまうことは自分を含め周りに沢山ある。セイリグは、アケルマンと日常の動作や、その動きによって起こる感情が全く違い本当に解らないから、1つの動作についてその意味が100あるのなら全て解りたいというような感じに見えた。それが人と仕事をすることの大変さであり楽しさであることがよくわかる。
ものを作る過程を観られるの本当に最高。ありがとう…涙
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