ヒカル

テリファー 終わらない惨劇のヒカルのレビュー・感想・評価

4.5
テリファー1はゴア表現がジェームズ・ガン×10、SAWx2.ギニーピッグ×0.5くらいの悪趣味極まりない人を選ぶホラー映画でしたが、個人的には1980年代のホラーブームへのリスペクトと思われるざらついた汚い映像やめちゃ顔が怖いアート・ザ・クラウンのブレない悪としてのキャラクターに惹かれました。(少なくとも最近のジェームズ・ガン作品での味方キャンプ地での遊びの虐殺や惑星崩壊でも親切してくれた家族へは無関心からの感動シークエンスを観せられてモヤモヤする様なことは無いです。)

また、ロッテン・トマトでの評価が前作比で爆上がりなことにも期待値は高まりホラー映画好きとして応援すべしかもと思い劇場へ
rotten tomatoes 2023/6/2現在
terrifer 批評家55 観客52
terrifer2 批評家85 観客80




正直な感想を申し上げるのが頭おかしいと思われそうで怖いのですが、続編として数段パワーアップされており端的に言って最高では無いでしょうか。

ヘルレイザー2を観た時の様な興奮を覚えたのでホラー映画ファンから傑作認定される事を願っております。スコアは満点でも良いのですが、まだまだ伸びしろが有りそうなシリーズなのでterrifer3に期待して4.5点としておきます。

ホラーが苦手な方にはには絶対にオススメはしませんが、ゴア表現耐性があるホラー映画好きには自己責任でどうぞと控えめにオススメいたします。  



以下はかなりネタバレです。












新キャラのLITTLE PALE GIRLは素晴らしいキャラクターデザインでした。ホラーのキッズキャラは少ないですが、呪怨の俊雄君と並ぶポテンシャルを持ってるかと思います。かなりルックスがよく演技も素晴らしかったと思います。目がすずめにミミズの紫が映える時と同様に美しく、見惚れていたのですが後半の活躍が少なくて少し残念でした。本人もかなりの美少女なのですが、子役は成長がネックなので早く3の撮影が必要かと心配しております。

ワイスピはファミリーが増え続けて今回のⅩではインフィニティウォーと揶揄されてますが、本作でも過去のキャラを大事にしており7作目くらいには悪の大家族になるのではと期待しております。ただ、あまり人気作になると有害指定されてしますので、程々の人気で末永くやって欲しいです。(今作は制作費が25万$で世界興収が1500万$と儲かりつつ程良い人気です。日本では35館のみの小規模公開ですが、それも目立たないので○だと思います。 )

賛否が分かれそうなファンタジー要素ですが、私は嫌いでは無く、ハロウィンと絡めた良く出来た脚本だと感心しました。シリーズ化するとなると悪側に不死身か復活能力が必要となりますので対抗する人間側にもチート能力があったほうがバランスが取れて良いかと思います。主人公の女の子はスタイルが良く凄い格好も似合っており、血みどろになりながら結構頑張ってましたので3でも彼女がサブの救世主キャラで活躍するのかなと想像が膨らみます。

ART THE CROWNの何に惹かれるのかを観ながら考えていたのですが、白基調に血が映えるのがキャラクターデザインの勝利ポイントかと思います。後は無言、走らない、不気味な笑顔、人間を破壊する時の嬉しそうな顔、意外と銃も使う実践派なところ、ハロウィンの日は自由行動が許されるなどキャラクター設定は良くできていると思います。

世間様の評価とズレてそうで心配ですが、私はワイスピⅩ以上にお腹いっぱいの満足度が高い作品でした。
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