メ

テリファー 終わらない惨劇のメのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ハロウィンの悪趣味クソピエロ、アート・ザ・クラウン再び
内容は説明するまでもなく、例年通りアート・ザ・クラウンがハロウィン週間に人を追いかけ回し、執拗かつ陰惨に人をぶち殺す話
新キャラとしてピエロ女児が追加されたが、正直あまり気にしなくていい

前作よりも悪趣味な殺し方に磨きがかかっている上、ねっとりと殺しを見せつける場面が増えている
一周回ってギャグに見えてしまいそうな甚だしい人体破壊に、なんとなく痛みの程が想像できるリアリティラインの描写を挟み込んでくるのがいやらしい(傷口に塩を塗り込むとか薄皮を剥ぐとか)
ただあまりにも執拗なので、だんだんと被害者の耐久度に目がいってしまう
それが回数を追うごとに段々と『まだ息の根止められてないの?』みたいな感想に繋がってしまったので、その辺はいかがかと思った

アート・ザ・クラウンに愛着や親しみを感じさせないのは上手いと思う
シリーズもののホラーは回数を重ねるごとに殺人鬼がヒーロー化し、『早く殺しちゃってくださいよ!』とつい応援したくなることがあるけれど、本作の殺人ピエロに関しては一切そういった感情が湧かない
ただひたすらに残酷で不気味で気持ち悪く不愉快な存在であり、ずっと恐怖の対象であり続ける
これはホラー映画としては正しいのだと思う
だからこそ本作の新要素であった新キャラ女児や、悪魔的な存在であることの匂わせが蛇足に感じてしまうけれど、これは個人的な好みかな

全体的にあまりテンポがいいとは言えず
主人公側のバックボーンや、冗長な殺害シーンをほんのちょっと短縮してくれていればな〜〜……と思った次第
この手合いの映画で130分は些か長いし、若干持て余し気味に見えたのが残念
恐怖って興味を維持できないと簡単になくなっちゃうんだよね

どうやら3ではクリスマスにまで乗り込むそうですが、どうぞ頑張ってください(?)
メ