「有名になりたくない。
ただ、みんなみたいに家族が欲しい。」
そう涙ながら語ったセレーナは、キラキラしたステージに立つスーパースターというより、1人の女性であり、1人の人間だった。
自分の周りには結婚して子供も産んで家庭を築いてる友人もいれば、自分は世界を飛び回ってコンサートやパパラッチなどに追われる毎日。
過去がつきまとう。
自分は充分じゃない。
急に降りかかる不安や悪夢。
体調の悪化。
のし掛かるヘビースケジュール。
周りがどうこうじゃない。
自分が敵だということも分かってる。
でもこのなんとも言えない感情に潰されそう。なんで?それさえも分からない。
セレーナ・ゴメスの煌びやかに見える人生の歩みの裏にあった暗闇をクローズアップしたドキュメンタリー。
でも、それ以上のものを見せられた気がする。
こうやって自分の地位を善の方向に使ってくれる有名人がいると、純粋に嬉しいし、どれだけの人が救われることか。