Reno

セレーナ・ゴメス:My Mind and MeのRenoのレビュー・感想・評価

4.9
肉体的・精神的、両方の病を抱えながら、活動を続けてきたセレーナの6年間の歩み

セレーナのメンタルイルネスは比較的、有名だと思うけど、自分自身が苦労しているからこそ、社会に対するメンタルヘルスへの意識向上を求める気持ちが強くて、だからこれを作っているんだという想いがよく伝わってくる作品でした。

最近は著名人が抱えているものを曝け出すということの特別感は徐々に下がってきていると思うけど、それでもプロモツアーの中、いくつかのメディアからのインタビューに対して意義を感じられず露骨に嫌悪する場面なども入っていて新鮮だった。そりゃあんなの何度も経験してたら、何してるんだろうってなるよね。

ケニアの高校生?の恋人は勉強が終わってからで良いっていう屋根の話も流石だな、そんな例え方もできるんだなって思ったけど、なんだろう、ああいうときって自分より若い子達の方がどんどんしっかりして輝いていくんだっていうことへの劣等感みたいなの感じちゃう気持ちは出るよね。(セレーナは心の中で何を考えてたか分からないけど、この大学生4年間なんかはそういう自分と同世代以下との成長の差に思い悩むことが多くて。)

逆に曝け出しているからこそ、構ってほしいように見えるとか、サポート体制に恵まれているからできることとか、色々思ってしまう気持ちも全く分からないわけではないけど、でもこれが社会にもたらす良い影響は確実に存在してるし、それに本人が少しでもやりがいを感じられるなら、それで十分だと思う

小学生の頃に好きだったセレーナが苦労を経て、(苦労に終わりはないけど)こうして少しずつ苦労をアウトプットする機会を得ていることが嬉しいなと。

My Mind & Me 曲としても好きだった!✨
良い曲✨
Reno

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