無何有郷

あしたの少女の無何有郷のレビュー・感想・評価

あしたの少女(2022年製作の映画)
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社会派。韓国の資本主義、競争社会、失業問題、雇用の不安定化と学校制度が絡む闇深い構造を暴いていく。フランスでもかつて大手テレコムが民営化後ぞくぞく従業員が自殺したりして、今では契約破棄に関しては今は手紙かメール一通送れば済むようになっているのだけど、過去に似たような問題を抱えていたわけで。ただ今のマクロン政権の新自由主義方針、職業高校改革ははまた似たような悲劇を招くかもしれない、など思いながら観ていた。
ただ映画そのものに関しては、前半は実話ベース、後半はサスペンス調という2部構成なのだけど、後半へ上手く繋がっていたとは思えず、ペ・ドゥナに頼りすぎな感じが否めないしやや冗長。前半で全て「見て」きた後のサスペンス展開も少し違和感だし。
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