すごかった。問題提起というより、もはや告発。
前半でソヒが見たもの、後半でユジンが見るもの、基本的には同じものでびっくりするような新事実なんて出てこないし、そもそもソヒの事件に謎はない。なのにずるずる紐解かれていく本質的な構造の闇。
仕事なんてやめちゃえば良いよって思うけどそんなのは生存者バイアスでしかなくて、本当になんともならなかった人は夜逃げしてるか死んでるかで、口を開くことはないんだよね。辞めた先に何があるのかを知る、娘にパソコンもタブレットも買い与えられない、貧乏な両親を責めることはできない。
じゃあ誰が一番悪かった？って質問にどんどん答えることができなくなっていく感じや、視点の広がり方が綺麗すぎて、映画としてもすごく面白かったです。
