ヒロオさん

あしたの少女のヒロオさんのレビュー・感想・評価

あしたの少女(2022年製作の映画)
3.8
韓国の大手通信会社のコールセンターで実習生として働き始めた「就職高校」の生徒が自殺してしまう話。

前半は、主人公である少女の主観的目線。
後半は、その死の真相を追う刑事の目線から、韓国社会の歪んだ構造を客観的に描いている。

教育機関であるはずの高校が、教育庁から予算を取るために「就職率」ばかり気にし、生徒をブラック労働に斡旋する構造。

生徒は、就業先で高すぎるノルマによる締め付けを受けながら、給料をろくに払われず、安い人材として使い捨てにされていく。

そのような社会の歪んだ構造を前にした時に、自分はどのように向き合えばよいのか。

上が悪い、構造が悪い、変える力がない、というのもそうかもしれないが、各人のそんなスタンスの積み重ねで悪い構造が出来上がってしまうのだなぁと思った。
仕事もそうだなぁ😩
ヒロオさん

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