各所で大絶賛されている本作、やっと観られた。なんというか…マジでガツンと食らった、心に刻まれるシーンがいくつもあった。
主人公は自らのルーツについて静かに葛藤し、時にごまかし、ふと本心がこぼれる。これに周囲の人間たちの思いが絡み合っていく様子はかなりヒリヒリする。
一見普通の会話の中にゾッとするような言葉が潜むのは「歩いても歩いても」を想起させられた。
あととにかく撮影が素晴らしい!
この画作りは近年観た中でも断トツで美しかったし、「人間」をしっかり捉えて映している。どうやったらこんな風に撮れるんだろうか。。。
静かに、けど激しく胸を打つ傑作だった。
ラストシーン、本当に言葉にできない余韻。