ゆかちん

テイクオーバーのゆかちんのレビュー・感想・評価

テイクオーバー(2022年製作の映画)
2.8
非英語圏の作品を見てみたいブームなので、オランダ作品を。

結構面白かったと思う。
目新しさは無いかもだけど、オランダのロッテルダムやベルギーのアントワープ郊外の景色も楽しめるし、追跡劇とかラストのバスパニックとかも、そんなチャチくなかった。



ホワイトハッカーとして暗躍するメル。ある日、顔認証によるデータをもとに支払い等が行われ、自動運転するバスを運行する会社のシステムについての検査しにきたところ、システムの情報漏洩に気づき、トロイの木馬をしかけ、漏洩回避をする。
その後、フェイク映像による殺人の罪を着せられ、警察や犯罪者集団に追われることにーー。



追われる系主人公、フード付きパーカー着がち♪
そして、恐ろしい陰謀に巻き込まれがち♪

しかし、その陰謀が、ほんまにありそうで、なるほどやし、怖いなぁと。
今の時代を捉えてて良いなと。
顔認証システムで集めた個人データを中国政府に流すという。。。
一応架空の話で中国をそういう国と出すの、オランダやからできるのかな。
あと、殺し屋は英国人。
イギリス人、悪役しがち♪
…は、アメリカ映画だけじゃないのね。

メル役の女優さん見てたら、オルガ・キュリレンコを思い出した。同じジャンルにいそう。

あと、最初の少女メルと師匠の出逢いから描いていくのも良かった。
師匠〜〜〜。

マッチングアプリかなんかで出逢ったトーマス、最初はいかにも残念男子みたいな感じやったけど、巻き込まれていくうちに男前になっていってた。
しかし、デートでデリバリーした中華代を後で請求してるのは、「へ…へぇ」って思ったけど笑、ええやつでしたな。


88分というサクッと観れる時間で展開にメリハリあって、その中に、武闘あり、カーチェイスあり、バス暴走あり、色々バランスよく盛り込んでて面白かった!

でも、主人公が勝手なのが、それが彼女らしくて、そのおかげで正義がなされるんだけど、周り可哀想てなってもた笑。

あと、最後、陰謀はどうなったのか曖昧にされたのがなぁ〜。
ただ英国人が捕まっただけで、あのデータを盗んでた会社とか中国政府とかどうなってん、て。
最後、もっと大きな陰謀と闘うんだ!みたいに終わってたから、もし続編とか作ったらその時にみたいな感じなんかな。
や、だって、大きな話やで?
個人情報抜き取って、他国政府に流すって、大ごとやん!
てか、めっちゃ国際問題やし。
…ていう、なんかモヤっと笑。
や、映画やしその辺フワッと…とも思うけど、フワッとするなら、陰謀の元を架空の組織にするのもありだったんじゃ、と。リアルな国にしちゃったしなぁ、と。

でも、オランダの景色やオランダ語、そして、サクッと良い展開で観れるので、観て良かった!
またオランダも行きたいな。
ゆかちん

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