17:10 B-9
片山享監督『 #道草 』
売れない画家の道雄。世間からは認められないが趣味で 残しておきたいと思う時に絵を描いていた。
ある時 捨ててある抽象画に惹かれ自分の絵として展示して…
現代アートにも通じる示唆に富む作品だった。自分が価値を置くものとビジネス的な市場価値の対比を具象絵画と抽象絵画という切り口と二人の女性との恋愛模様を通して描かれる。
主人公の道雄は優しい笑顔の好青…
惚れている女優だと服の擦れた音さえ彼女の内面から発しているように感じるんだなぁ…。(道雄の部屋を初めて訪れてうろうろしているとこは異常な心地良さだった)
道雄役の方の感情の起こし方ははっきりしすぎ…
めちゃくちゃ良かった...。
ぎこちない会話が重なった笑い声をきっかけに一気に砕けたり、笑いながら人と離れたあと1人になってもしばらく笑ってたり、やましいことしてる現場を他人に見られた時に全く意味の…
トークショー含め面白かった。
主人公もヒロインも、直接気持ちを語るシーンは少ないんだけど伝わってくるいい映画でした。
エンドロールで福井がロケ地と気づいて、片山監督の出身が福井県鯖江市と知る。
自分…
じっくり撮るスタイルはとても良かった。
息遣いさえ感じると言うか。
ただ後半の世界のディテールが気になった。
いろいろ作り込みが甘いし、浮気出来るのも?
でもアフタートーク含めて、とても見て良かった…
試写にて鑑賞
『轟音』片山享監督最新作。今回は俳優の芝居で物語を成立させていくスタイルの中にしっかりと物語と明確なメッセージ性が存在し、それによってこれまでの監督作の中でもより開かれた映画として感じ…