雨空

NOCEBO/ノセボの雨空のレビュー・感想・評価

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
-
夫と娘の3人で暮らすクリスティーンは、子供服の服飾デザイナー。ある日、ダニがたかっている犬の幻影を見てから体調不良が続いていた。記憶障害も起きるなか、これまた雇った覚えのない乳母がやってくる。彼女はフィリピン出身であり、クリスティーンに民間療法を施す。
フィリピンからきたダイアナはあきらかに呪術的なものを使用している。ダイアナがこの家族に呪術を使うのはなぜなのか。ダイアナの過去が交互に映し出されながら物語は展開するのだけど、最終的にダイアナは味方なのか違うのか、またこの民間療法は本当に効き目があるのか、信じていいのかという疑問がつきまとって離れず魅入ってしまった。
物語としてはとても静かで派手さはないけれど、だからこそ日常に徐々に入り込む不可思議さがぐっとくる。
社会風刺な内容もあり、とても面白かった。
雨空

雨空