このレビューはネタバレを含みます
人を信用しすぎるのって怖いなあと改めて思った作品
ノミのせいか罪悪感のせいなのか、精神的なものなのか身体的なものかわからない病気に苦しめられる女性が、突然現れた呪術を使えるハウスキーパーに翻弄される話
最初は得体のしれないハウスキーパーが理不尽に家を奪いにくる話(ファニーゲーム的な?)かと思ったけど、次第に、主人公の女性に明確に狙いを定めて着実に潰しにかかっていることがわかってきてかなり良かった
後半にわかる、ハウスキーパーが主人公の女性の生活に侵食しているだけではなく、主人公の女性もハウスキーパーの生活に侵食していたという構造もおもしろかった
一時期話題になった、某ファストファッションの生産工場の労働環境の問題が示唆されている気がする、、
主人公の女性が、割と早めからチャイナ服?のようなデザインの寝間着を着ていたのが気になった
生活環境からしてもかなり浮いているので、中国=(ヨーロッパからした)異国=フィリピンの呪術に侵食されていることを表しているのかなと思った
他にもそのような描写があったのか気になる、、
方々で難解とされていた「ビバリウム」の監督作品なので気合い入れていったけど、ストーリーは思ったよりわかりやすくて面白かった!
単にストーリーを追うだけでも面白いけど、よくよく考えるといろいろな対比が美しいとわかる良作品でした