「ビバリウム」の監督なので、この不条理感は納得できるラスト。
夫娘と暮らすクリスティーン。
一見幸せだが、犬の幻影を見て以来幻に苦しめられ精神を病んでしまう。
そこに来たのが乳母のダイアナ。
このお手伝いさんに滅茶苦茶にされていくサスペンスだが、最初のうちから怪しさ満載であり、それを隠そうともしない。
理不尽極まりないやり方で、クリスティーンはどんどんと衰弱していく。
エヴァ・グリーンの彫刻のような容姿が生きる役柄であり、追い詰めていくダイアナの存在感たるや。
このダイアナはフィリピン人であり現地での過去が幾度となく入ってくる。
なぜこの家庭に仕打ちをするのかがラストに分かり、どういう形で結末が訪れるのか。
不気味な描写や嫌悪する場面もありで、「ビバリウム」よりもホラー色の強い中身となっている。