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Single8のKUBOのレビュー・感想・評価

Single8(2023年製作の映画)
4.5
この映画はもう共感しかない! かつて映画小僧だった人には激オススメ!

今日は『Single8』【完成披露上映会】!

まず映画館に行く前に、東急本店の裏で髙石あかりちゃんとすれ違った! 監督には普通に声かけて写真撮ってもらったんだけど、ファンだと恥ずかしくて声かけられなかった! 悔しい〜😭

さて、最初は『ベイビーわるきゅーれ』でファンになった「髙石あかり」ちゃんが出てるから、くらいの気持ちだったんだけど、予告編を見た時にビビッときちゃって、極端な話、予告編見て感動して泣きそうになって「あ、これは見なきゃダメなやつだ」と直感で感じて、完成披露上映会のチケットをゲット!

で、ユーロスペースに来てみたら、あれ?若い女子ばかり。『ガイア』の小中監督の自伝的映画だよ? なんで?と思ったら、舞台挨拶に上がった男子3人、全く劇中のキャラじゃない。なんかホストクラブのお兄さんみたい(ファンの人、ごめんなさい😅)。彼らWATWINGっていうアイドルだったのね。でも、作品の中での演技は素晴らしかったよ。

というわけで、本作はかつて『ガイア』や『メビウス』など『ウルトラマン』映画も撮っていた小中和哉監督の高校生時代のほぼ実話に基づいた青春映画。

冒頭の『スターウォーズ』ネタから始まり、『ウルトラマン』のオープニングの影絵みたいな演出とか、70年代に学生時代を過ごした、ほぼ同世代の私はゲラゲラ笑いながら見てた。

だって「『ウルトラマン』第2話のアラシ隊員で行こう!」で何のことだかわからない若い層は「しーん」としてたけど、私だけ笑ってた。

タイトルの『Single 8』は、当時、扇千景が「私にも写せます」というキャッチフレーズでCMしていた「フジカシングル8」から来てるんだよね。

私も中学生の頃、友だちと映画撮るって代々木公園へ行って、撃たれて死ぬ役とか言われてケチャップの血まみれで家帰ってえらい怒られたのを覚えてる。みんなそんなだったんだよなぁ。

スピルバーグの『フェイブルマンズ』も映画少年の話だけど、あちらは映画作りの部分はだいぶ端折った上に出来過ぎだし、基本は家族の話。

それと比べていいかどうかはわからないけど、本作はどっぷり高校生が文化祭で映画を撮ってるところだけにフォーカスした作品。正直言って、懐かしさや共感を呼んで、こっちの方が感動する!

だいたい『タイムリバース』って『テネット』じゃん! 小中監督、どんだけ先取りしてたの!

撮ってる最中に当時のアナログ特撮のメイキング見せて、その上で文化祭で上映する8mm映画の本編を見た時に、手作りのアナログ特撮でもここまでできるということに感動すらしてしまう。

あ〜、特撮愛してんだなぁ、という思いが伝わってきて泣ける。

青春映画というと、サッカーだとか野球だとか、イケメンだとかケンカ強いだとかカースト上位の話が多いけど、青春は運動部ばかりじゃない!

文化系で、特撮大好きで、部屋にソフビがいっぱい飾ってある男だって文化祭でヒーローになる日もある!

小中和哉監督作品『Single 8』、公開は3月18日。映画好きはみんな見てくれ! 最高だよ!



*ヒロインの髙石あかりちゃん、かわいかった!(今回は殺し屋じゃないからね)
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