社会のダストダス

Single8の社会のダストダスのレビュー・感想・評価

Single8(2023年製作の映画)
4.1
はぁー、尊い…

劇場で三回連続で高石あかりさんを拝むことになり、私の中での好き度もホップステップジャンプで爆上がり中。70年代で高石あかりさんを被写体に自主映画を撮りたい人生だった。

『スターウォーズ』のような映画を作ることを夢見た少年が、宇宙船のミニチュアを作り、8ミリカメラを使い、憧れのあの子を撮影したいというスケベ根性を働かせて、文化祭用の自主映画を完成させるまでの話。

タイトルや時代設定などはハリウッド映画の『スーパー・エイト』を連想する部分もあり、本作はブサイクなエイリアンとかは出てこないが登場人物の中でヒロインが可愛すぎて他と比較して異次元の存在であるところとかは似ている。最近、世界の大御所監督がよくやる自伝“的”作品や、映画を題材にした映画にもテーマが通じるところがある。

『スターウォーズ』を一本も観たことがない私はノスタルジーを感じないので、そこは割とどうでもいいのだ。本作の特筆すべき点としては、高石あかりさんの空前絶後のヒロイン力であるだろう。直近で観た2作品が人格的にちょっと危ない人だったので、今回はストレートな可愛さによって心臓にダメージを受けてしまった。

何が感心したって、普段の演技は安定して上手くて、劇中劇の場面のような演技する演技の場面になると、ちゃんと素人臭さが出るところが、ギャップで更なる可愛らしさを生み8ミリカメラを通してケミストリーを引き起こすのだ。

自主映画で作ったのがタイムリバースという『テネット』を40年先取りしたような作品なのも面白い、エンドロールに出てくる引用を見る限り実際に作られたいくつかの短編を合わせた劇中劇のようだった。クライマックスで完成したタイムリバースを丸ごと観ることが出来るのも良かった。

とういう訳で映画の感想というよりは、高石あかりさんの可愛さの現地リポートになりましたが、内容も普通に良かったです。高石さんの演技に注目してベビわる2を公開中にもう一度観たくなった。