いかえもん

Single8のいかえもんのレビュー・感想・評価

Single8(2023年製作の映画)
3.8
高石あかりちゃんつながりで次はこれ。
スターウォーズが日本公開され、それに憧れた高校生たちが文化祭でスターウォーズみたいな映画を作ろう!と奮闘するお話。

シングル8って何のことなんかな?と思ったらフィルムの種類なんだって。JJエイブラムスの映画でなんか似たようなタイトルがあったなぁと思ってたんだけど、スーパー8っていうのもフィルムの種類らしい。8っていうのは8ミリフィルムのことなんだそうだ。

で、最初はスターウォーズの一番最初のスターデストロイヤーが画面の上からどどーん!と出てくる映像をどうやって撮ったらいいのか?という話から、映画を撮りたい!だけど映画って、撮影の技術だけじゃなくてストーリーが大切だとか、なんらかのメッセージがないと!ということに気づきながら1本の映画を完成させていくというのが、地道でとてもいい。
そして、ヒロインへの淡い恋心。この最後が切なくて、現実味があって、キリっと胸が痛んだ。そして、次はもっと傑作を作るぜ!

ああ、クリエイターってすばらしい!て思える小粒ながらいい作品だった。

最近ネットで見た記事に、芸大の先生だったかな?「作るほど好きか?」というのが大事って書いていた。服が好きだったり、映画やアニメが好きだったりしても、買ったり観たりするのが好きか、作るほど好きかがクリエイターとしての人生を選ぶかどうかの分かれ目だと書いてたのが、なるほどなーと思った。私も映画も音楽も本も好きだけど、作るほど好きかと言われると、今まで作ったことがないので、やはりこれはこのまま趣味なんだろうなと思う。
若い時から作るほど好きに出会える人がちょっぴりうらやましくもあるな、と思う。