六四二

最悪な子どもたちの六四二のレビュー・感想・評価

最悪な子どもたち(2022年製作の映画)
3.7
この映画は表に現れない制作プロセスにおいて大きな意味があるという。
自然な表現による作品を制作するとき、プロではない人をキャスティングする。見るものの心を動かすような作為的でない演技を求め、何かを仕掛けて演者のスイッチを入れる。それは自然発現的な、センシティブともいえる感情の曝け出しを誘発し、ミラクルショットが生まれたりするのだろう。ここに「搾取」がありはしないかというのだ。たしかにそれは素人が被写体となったポルノのようなものかもしれない。
それでこの映画では、素人の俳優の偶発的な演技を装い、完全なる台本と演出プランに基づいた演出であるらしい。
チャレンジングな試みだと思う。
六四二

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