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最悪な子どもたちのsnatchのレビュー・感想・評価

最悪な子どもたち(2022年製作の映画)
4.2
冒頭のオーディションの子どもたちの目を見ているだけで引き込まれる
純なる目 でも同じくらい悲しい気持ちで埋まっている目

🤩どう考えてもこの子だろう! ってこの写真のライアン少年で始まっていく団地での映画撮影
恵まれた劇団員の子とは違う。日常で普段から背負わされているものが半端でない⇦ここもフィクションとノンフィクションが入り混じり、そこも見どころ。以下、中身に触れています
✨第75回カンヌ映画祭「ある視点」部門グランプリ作品



白髪混じりの監督も若いスタッフも相当の覚悟がいる。この子たちにストレートに影響を与える大人として関わってくる。大人も素にされる

また映画の作り手としてのエゴの極地も出てしまう、子どもの感情を挑発させるあの場面…キツい。映画にとって最高のシーンの1つでも、彼にとってはこの後ずっと引きずる記憶になるかもしれない
現実、上手くいかない。台本通り予定通りには進まない
という事で、子どもたちを観察するドキュメンタリー調になっていく。おもしろかった!
途中で撮影隊から抜ける中学女子マイリスの浮遊している心や、イキがっていたジェシーの立ち止まりも、それらを映画時間内に解決しようとしないところもいいなと思いました

結局一体どんな映画を作っているのかはどうでもよくなり😀結果良いドキュメンタリー(じゃないけれど)完成!映画の中の映画の最後、また吸いこまれると同時に水面に顔をやっと出せたようなライアン少年の真の眼差し✨もう既に突っ走っている女子高生リリの女優魂は見応えあり✨
あと告白準備からの一連のシーンのリリの純なる心模様がかなり歳上の私にもチクっときました♡

って言うか、これが全部素人の演技かと思うと、天才か!この子たち。こうして偶然を重ね創りあげたこの二人の監督さんも凄い🤩またいつか成長した4人に絶対会いたい!
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