このレビューはネタバレを含みます
この愛のかたち
三人の愛のかたちの結晶 青いカフタン
私はハリムでもありたい
本当に愛する貴女のために髪の先から足の指まで洗い流してあげて…たったひとり心の底から愛した人に愛されるのなら、他は誰にも愛されなくてもいい
私はユーセフでもありたい
貴方が愛した人のために自分も支えたい
私はミナでもありたい
自分の愛した貴方が悲しみに縛れることなく、これからも誰かに愛されて生きていけるのなら、私も安心して逝きて行ける
ずっと三人の後方で、街の喧騒や流行歌やコーランが聞こえ続けているのも、いつも誰かの目に晒されているようで隠し続けなければならない緊張感があった
視線気配沈黙で三人の緊張感も昂まる
あの住まいの中だけで交わされる夫婦きりの交歓が死期が近づいてくる悲しみで濃密になっていく中、ユーセフが入った事で家で仕事も続けていく事で、三人の気持ちがだんだん浮上していく時間が、ここはイスラム教下のモロッコを忘れてしまうほど自由だった
一糸脱がず玄関前の愛の渡しで、全てを溶かしていった
母のようなミナが夫ハリムという人間を理解して送るあの言葉に返しての、二人の男が行った最後の行為。強き優しい三人の魂
色々な事を暗示する描写がだんだんと大胆になり、おおっと心配になったが、カンヌで国際映画批評家連盟賞受賞、カデミー賞のモロッコ代表作品として出品されているから大丈夫なのね😮💨
そして、ミナを演じたのは「灼熱の魂」のあのお母さんだった、ギャー!な再会😱本当に痩せてゆく背中がもう女優魂の塊りです🤩
真正面からの愛「エゴイスト」とはまた違う「怪物」のような辿り着けない愛とはまた違う、これはもう無上の愛でした😌
翌日に思ったこと
私の場合、あの子が美人の女子だったら、嫉妬丸出しだったりして😳目で語りかける美しい彼だったなあ♡デビュー作だそうで、次もいい役がくるといいね！
加筆🇲🇦帰省した二十歳の娘が、これを観たいというので一緒にまた観に行ってきた。二人でトロリン涙🥺
