ラッキーマウンテン

薔薇の名前のラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

薔薇の名前(1986年製作の映画)
4.1
面白かった。原作小説は難解そうで手を出してなかったけど、これだけエンタメ寄りサスペンスなら読めるかも?と思った。でもそうやって舐めたら痛い目見るんだろうな…。
ショーン・コネリーってこのとき何歳だったんだろう。私が生まれる前の作品なのに、既に貫禄ばきばきでビビる。
アドソが美少年で、最初の被害者も美少年だと囃されていたので楽しみにしてたら別にそんなことなかった。

不可解な殺人事件、キリスト教、閉鎖的な修道院、謎の塔……と、個人的に楽しみでしかない要素ばかりだった。
鞭が出てきたあたりで初代ダヴィンチ・コードだ!と思った。こっちは狭い中に潜む謎を見つけるのが醍醐味な原典で、それをオープンワールドにしたのがダヴィンチ・コード。まぁ他にもキリスト教ミステリ映画はあるんだろうけど知らん。

なんで薔薇に喩えたのかはわかんなかったけど、棘があるという点や、薔薇窓などキリスト教とも親和性のある花だから選んだのかな。
全体的に質素な色味で写本の鮮やかな魅力がよく伝わってきたし、なのに金持ち教皇はちゃんとただの虚飾でけばけばしいだけに見えたのがお見事。
全然関係ないけど南米旅行行ったときに食べたネズミが美味しかったのを思い出した。おわり