人間のようなAI人形ミーガンが次第に暴走する。
予告で期待した分の面白さはきっちり見せてくれる、怖すぎないカラッとしたホラー映画。
既視感のあるプロットだし、基本的に予想の範疇を超えないストーリー展開で進むんだけど、ミーガンのホラー映画の殺人鬼にしては不気味すぎないビジュアルと動きが魅力的で、既視感のあるストーリーでもフレッシュな気持ちで観れた。
ミーガンの行動原理が子供を守るためだから、途中までスカッとする気持ちでミーガンの暴走を見ていられる。殺す相手のチョイスも丁度いい。主人公が襲われるシーンも「ケイディの親に相応しいのはどっちか喧嘩で決める」みたいな可笑しさがあるからあんまり不快感が無く、ラストの派手な締めくくりもジェームズ・ワンのホラーって感じで好き。あんな面白そうなガジェット出しておいて使わないわけないと思ったら案の定。だった。
ミーガンが暴走する怖さだけじゃなく、本当にミーガンっていう製品が販売していたら……っていう未来のテクノロジーへの危険性も描いていたのが面白かった。ミーガンに依存する子供の姿をまんまスマホのメタファー。
本国ではバズって売れてるらしいし、いくらでも続編作れそうな要素を散りばめられてるから楽しみ。