このレビューはネタバレを含みます
おもちゃメーカーのエンジニアであるジェマは事故で亡くなった姉の娘ケイディを引き取る、姪との接し方に悩む彼女は試作中だったAIロボットのM３GANを試験も兼ねて与える。始めは上手くいっていたが学習を続けるM3GANに一抹の不安を覚えるお話。
ホラー作品で台頭してきたブラムハウスの新作。
チャイルド・プレイのリメイクとの差別化されているのかという点とビジュアルのちょいキモイ感じが気になったので鑑賞しました。
結果として周りのナウなヤング達は怖かったという話をしていたので即物的な面白さは提供していた事は良く分かりましたが、自分としてはM3GANのビジュアル以外は少々無個性な作品になってしまっているかなぁと思いました。
本作で惜しいと思ったのは両親を亡くした姪のケイディと姉を亡くしたジェマの喪失と悲しみにお互いが向き合っていく形に物語が進んでいく事になるのですが、ここにもう少し丁寧な描写を重ねていってくれればM3GAN自体がホラーとしての機能だけでなく二人が越えなくてはならない障害としてより個性がでたのではないかなと思える点です。
ケイディについては嫌でも描写することになるので良いのですが、本編におけるジェマは姉と少々疎遠だったとしても血を分けた姉妹を失う悲しみが描写として少ない事で、肝心の逃げずにもっとケイディと向き合うべきだったというシーンが活きてなかったかなぁと感じました。
勝手に外部アクセスしている点などを観ていて、「ああこれは続編作れるやつだ・・・」と思ってばいるとなるほど、早々に続編話は出ているのですね。
次作で決着なのか分かりませんが、M3GAＮを倒す方法は高高度核爆発によるEMPを発生させるのが得策かとおもいます。（ゴルゴもやっていました）
