なべ

M3GAN/ミーガンのなべのレビュー・感想・評価

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
3.9
 やっと会えたよミーガン!
 予告編やYouTubeのショート動画をちょこちょこ見てて、これ観たーい!絶対初日に行くー!とずっと待ち焦がれてた。何でかって? そりゃミーガンがクソかわいいからよ。不気味の谷を越えてなおかわいい。あのいかにも犯罪を犯しそうなヤバかわいさよ。小学校の頃、麻丘めぐみにピンときたあの熱狂のはじまり(昭和の話です)。いわゆる“推し”発見ってやつ?

 両親を失って傷ついた少女のためにあてがわれた少女型アンドロイド。もうこれだけでどんなことになるか察しがつくよね。さらに予告編で開示された情報からは、どういうタッチの映画なのかも想像つくし。もっと言うなら、ジェームズ・ワンの映画なんだから、きっとディテールや理屈が甘々なんでしょ、と。うん、全部わかってる。それでもぼくはミーガンを、あのかわいい少女型アンドロイドを見たかったのさ。もう最悪おもしろくなくてもいいやってくらい開き直ってた。
 で結果は…大満足。プロットはもちろん、ストーリーも、説明のない理論も、ひねりのないラストもすべて予想通り。叔母のジェマは思ってたより悪い人ではなくて、ケイディは思ってたより癇癪持ちの発達障害だったものの、あまりに想定通りで笑っちゃった。
 いじめっ子の耳をひきちぎるのも、ショート動画のままだったし、例のくねくねダンスに至っては、「やっと完全版を観られる!」と興奮してたのに、予告編とまったく同じ尺でちょっと(ほんのちょっとだよ)がっかりした。
 どこがおもしろいのかと問われると困るけど、かわいいとAIと殺人って組み合わせがほどよいよ!ってことになるのかな。でもまあ、客観的に評価するなら手堅くまとまった佳作なので、一応評価は3.9にしとく(キモチ的には4.2)。でもかわいいものが好きな人はぜひ観るといいよ。
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