この作品の成功は、不気味の谷のギリギリを攻めたミーガンのデザインと、アクターを務めたエイミー・ドナルドによる部分が大きいのではないかと思う。話題のミーガンダンスは、キュートでアクロバットなパフォーマンスからのキリングが実に痺れますね。
AIの暴走という内容はSFホラーでは手垢が付きまくったジャンル。しかしミーガンの行動を毒親のメタファーとして描くことで、しっかりと今の映画として成立させている。ケイディを自らの庇護下に置いてコントロールしようとしていたのは、亡くなった実母もそうであったことが示唆されているのもポイント。
まあツッコミ所はたくさんあるんですけどね。ただのお友達ロボットなのに、殺傷充分なパワーが備わってたり超絶ハッキング機能が付いてんのは何でだよ、とか。ロボット三原則ほんと大事。
ゴアシーンも抑えめだが、その代わりにミーガン自身の不穏さと行動でドキッとさせるシーンが上手く演出されてて、そこは良かったです。
