おもちゃメーカーに勤めるジェナは、両親を失い孤児となった姪ケイディを引き取ることとなった。仕事に忙殺され育児経験もなし、代わりになる者がいてくれたら…と、いきなりAIお世話ロボットミーガンを作り出す。ミーガンはケイディと唯一無二の親友になり荒んだケイディの心も開いていく。しかし「物理的に精神的にケイディを守る」という使命が捻じ曲がり、とんでもないことが巻き起こる…な話
ザ・ボーイズをS1〜3をちょっとずつ見返してたおかげで映画を見る時間が無く、1ヶ月ぶりの鑑賞。ホラーの入門編として高い評価を得ていたコレ、やっぱり面白い！「ホラー苦手で今まで見たことなかったけど、手を出してみるか…」ぐらいの初めての人が見るのにまさにうってつけのバランスの良さ。本作と「ポラロイド」は現代ホラーの教科書1ページ目に記載してもいいくらい全ての要素が初心者にピッタリでした。丁寧にミーガンとの確執を描きつつ、クライマックスも「THE映画！」って感じでぶっ飛びまくっててかなり気持ち良い！！
で、ミーガンを少女にあてがう動機も「育児経験も無い女性がいきなり9歳の姪っ子を引き取ることになり、仕事もめちゃくちゃ忙しく両立が難しいから」という理由がかなり論理的な筋道に沿ってるのが好感持てました。親が子供に与えるという単純な起点だったらここまで面白くならなかったはずなので、かなりの計算高さを感じる…。そして全てを肯定してあらゆる事を教えてくれるミーガンに依存し過ぎて逆にパッパラパーになってしまうケイディの描写もやけにリアル。死も、罪なき人を無差別にとかではなく、殺されて当然ぐらいの嫌な奴がそのまま速攻でぶち殺されるのもスカッと爽やかな気持ちよさ（※犬もその標的になるけど直接的描写がない親切さ）。総じておもろい！敬具
