ミーガンの造形が絶妙。
いわゆる「不気味の谷」現象と愛らしい容姿の境界線を突いていて、試行錯誤にかなり労力をかけたと想像します。場面毎に表情が違いますので顔面パーツを何パターンも作ったのでしょう。
また、ミーガンのクネクネダンスが人間の演技によるものだったり、VFXの利用が極力抑えられているように感じます。
ミーガンは与えられたミッション通りケイディを守り抜こうとする過程で暴力、破壊をもたらします。これはある種ヒーローの行動パターンであり、ヒーローも見方を変えれば破壊者/殺人者にすぎない、という視点を提示しているように思えます。
観ているうちに怖さよりも、ミーガン頑張れ!という気持ちが湧いてきます。これはカタルシスではなくて、ミーガンの行動は愛犬のそれに近く、健気さを感じるからです。
(2023年9月 U-NEXTにて鑑賞)