キャストは殆ど知らないのに面白さが抜群
ケンカ、不良、グループ争いのジャンルの作品で最近印象に残る『東京リベンジャーズ』『Gメン』と本作を比べると、ストーリーに於いては本作が一番良かったように思えます。それぞれ面白いのですが、グッと心にくるのは本作かな～と。
主人公の井口達也が少年院出たてで、問題起こしたら「OUT」という状況から、千葉の不良と知り合い、手が出そうになるのをグッと堪える葛藤や、暴走族「斬人（キリヒト）」のメンバーである安倍要と牽制し合いながらも、友情に変わっていく様や、ケンカをする理由を見出していく様が良かったです。
「キリヒト」のメンバーの紹介を冒頭でしていますが、それでも顔と名前が一致しないものの、個性が強くキャラが立っているので、すんなり受け入れられました。
アクションもキャラ毎に変えていて、力技や華麗な蹴り、関節の取り合いなど見応えがあります。
それにしても若手キャストは殆ど知らない人たちばかりだったのですが、それが物語に入り込む1つのキーだった様に思えます。
キャラクターで印象的なのは「キリヒト」の総長・敦司で、小柄で中性的なのに喧嘩が一番強いというギャップがとてもハマりました。
敵対する「爆羅漢（バクラカン）」のリーダーが非道で憎々しくて良かったですね。
あと、与田ちゃんもよかったし、敦司にボコられる庄司もよかった。
総じて、ストーリーが良く、迫力もありと、品川ヒロシ監督なかなか上手いなという印象が深くなった作品でありました。
