指紋が浸みついた何枚もの写真には取り戻したい笑顔がある
自業自得と言われたなら何も言葉を反せない
酒に溺れ全てを失ない息子までも棄てたレスリー
何もかもが他人のせいなら
他人のせいにできるのなら
自分の中の痛みも消えるのだろうか?
誰にも信用されることのないレスリーが
ひたすら堕ちていく姿が息苦しい程である
手を差しのべるスウィーニーは
一攫千金で持て囃されたレスリーを知らない
懲りもせず他人を裏切るレスリーに寄り添い
再生の切っ掛けを与えようと働きかける
ジェームズが誰よりも大人の選択をする
立ち直るのはレスリーだけではない
息子の心にも深い傷があることを
誰もが知っているから
この二人の抱擁を待ち望んでいたのだろう
(涙:タオル級)