面白かった…超タイプ。
劇中の台詞のような、観終わった後観客が席立てなくなるような衝撃的な作品…ではなかったけれど、もう少し観ていたかったなぁと素直に思える、自分的には最高の観覧車ムービーだった。
昼間の観客は数えるほど、お金がなくて新作を上映できず過去の名作を流す…そんな鄙びた映画館を舞台にした、なんというか再生の物語。
色々なものを手放してしまい、借金まみれで路上生活寸前の元映画監督が映画館の館長に拾われて働き始めることになって…さらには三年間完成させられずにいた映画を映画館の60周年に上映することに。。
とにかく出てくる人物の描かれ方が丁寧な上にどうにも優しくて、どのキャラクターもとっても愛着が湧いてしまう。
物語はといえば、主人公が壊してしまったり、失いかけたりしてしまいそうな出来事や物事が、周りの人たちとのふれあいを通じてゆっくり復元していくような、とっても優しいものだった。
『映画っていいもんじゃねぇか…いいもんだろ?』
たくさんの映画館を知っている訳ではないけれど、休日の昼下がり、笑うタイミングも、共感するセリフやシーンも違う人たちが大きくもないスクリーンを共有できるひと時がなんとも好きになれた自分にとっては、この映画はやっぱり映画いいなぁって思わせてくれる作品だった。
黒田卓也さん、演技も音楽も素敵だった。
小出恵介さんっていうのも自分的にはハマり役だった。
色々なことはさておき、おかえりなさい。
中島歩さんのクセやっぱ素敵だなぁ、グッドストライプス、時間できたらアマプラでまた観よっと。