BONNA

カンフースタントマン 龍虎武師のBONNAのレビュー・感想・評価

3.5
だいたいみんな「良いスタントマン」と言わずに「あいつは強い」って言ってるのが、ヤバいなこの世界、超人しかいねえと思いながら観ていました。
香港アクション映画の光と影。
京劇から始まり、アメリカ生まれのブルース・リーがアクション映画として確立させ、サモ・ハンとジャッキーによる黄金時代から最近いろんなところでお見かけするドニー・イェンまで。
ガチ勢の人にとっては「あー、知ってる」で収まる内容に過ぎなかったかもですが、私のようにイップマンとローグワンから入りました系のニワカはずっとヒェエエエエエエエッと気持ち叫びっぱなしでした。
なんかもう意味わからんかったです。「◯◯が飛んで死ななかったから、お前も死なん。大丈夫、YOU飛んじゃいなよ」とか。「7階から飛んでウケたから9階から火目掛けて飛びます」とか。
なお、武勇伝だけじゃなく、体張ったツケが晩年に来るとか、スタントマンと言うと保険に入れんとかいうリアル事情も盛り込まれ、観ていて結構しんどいもんがありました。
しんどいもんはあったんですが、それでも出演されている猛者の方皆様、すんごい笑顔で語られるんですよね。
誇りと生き甲斐を持ってガラスの中に飛び込まれてるんだな、というおきもちをひしひしと感じました。

なお、評点がいまいちなのは、資料としてはとても貴重な作品ですが、せっかくなので病院関係者の方とご家族様の出演も欲しかったなという点ですね。なんか顔馴染みのドクターとかいそう。
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