カンフースタントマン 龍虎武師のemuaarubeequeのネタバレレビュー・内容・結末

1970年代以降の香港カンフー／アクション映画を影で支えた、見えない英雄たちの証言と現状を丁寧にたどったドキュメンタリー。常軌を軽く逸したすさまじいスタントの連続に驚嘆。傷だらけの栄光の日々を嬉々として振り返る老優たちに涙。

熱狂は去り、体は傷み、歳をとり、蓄えはない。その厳しさのなかで大資本大人数の「中国映画」とは違う、おもしろさに心も体も尽くし果てた「香港映画」の型破りな伝統を次世代につなごうとしてる姿にいろいろ思う。そのありかたはインディー的でもある。驚嘆とエネルギーをもらうつもりが、結局泣いてたわ。

名スタントマンがかつてスタジオがあった場所を歩きながらいう「(かつては)こんな階段あったらすぐ転がってたよ」というセリフがリアルでワクワクしてさびしくてベストだ。パンフも超充実してた。マニアじゃなくても熱量に脱帽。