かんふーきゃっと

カンフースタントマン 龍虎武師のかんふーきゃっとのレビュー・感想・評価

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○香港カンフー映画の栄枯盛衰、歴史を追ったドキュメンタリー。往年のスターから名監督までビッグネームがずらりずらり。インタビューが細切れなことが少し残念ではあるが、全体像を浮き彫りにするには適切な見せ方か。

○すごい映像を撮るために、スタントマンがいかに命を削っていたのかが今作の主題。映画の各シーンと共に語られる当時のドン引きエピソードに肝が冷える。

○全盛期を過ぎた業界の寂しい話も多く、私は少し憂鬱な気分になった。命を落とした者、後遺症を負った者、食えなくなった者。
 後進の育成という希望の話題で劇終を迎えるのだが、後味はほろ苦かった。一世風靡した面々もいつしか忘れ去られ、しかしそれでも生きてゆかねばならない。

○銀幕の中にありながら、光の当たらない存在であるスタントマン。以後は影である彼らにも感謝して作品を楽しむこととしたい。
(なんだか点数はつけづらかったのでスコアレスで)