dm10forever

愛への跳躍のdm10foreverのレビュー・感想・評価

愛への跳躍(2016年製作の映画)
3.9
【コマンタレブー?】

久しぶりのレビューだぁ・・・。
先日来続いていた「映画スランプ」の沼はようやく脱したところで、ここから年末に向けて加速しましょうか!というところで・・・・

・・・忘れていました。
11月って、実は個人的に「裏決算」と呼んでもいいくらいに『業務過多』な月なんですねwww

といっても病院自体は通常営業なので、まわりのスタッフの表情は至って穏やか。
でも、僕のところには「自分たちは仕事をしないくせに民間には仕事を押し付ける」でお馴染みのクソ厚労省から信じられない量の「調査資料」が立て続けに数本送られてきて、そのどれもが「11月末までに提出」「12月2日必着」とかとか・・・。
内容なんてどれも同じような「~月までの平均患者数は?」とか、判で押したようなアホな質問ばかり・・・。
毎年こんなバカバカしい調査に付き合うほど病院関係者は暇じゃねんだっつうの!

・・・はぁ。
ということで、折角映画への欲求が昂ってきたところに「水を差す」とはまさにこのことで、いつか厚労大臣宛に「不幸の手紙」を送ってやる!と心に誓うdmなのでした。

・・前置きが長くなりました(笑)
プチタイトルに書いた単語、実はこれ大学の頃に付き合っていた彼女の口癖でした。
その言葉すら知らなかった僕は、てっきり「響きが気にいっているだけで特に意味ないんだろうな~」くらいに思ってましたが、ちゃんとしたフランス語だったのね・・・失礼しました(笑)。

≪Comment allez-vous ?≫

英語で言えば「How are you?」みたいな感じのご挨拶的なフレーズなんですって。

しっかし、合コンで声を掛けて仲良くなって、後日初めて誘ったデートの待ち合わせ場所で約束の時間ピッタリに会った時に最初に言ってきた一言がこれって(笑)
「変わった子だな~」って思いながらも何だかその一言で緊張が解れて、お互い直ぐに笑いながら話をしだした。
今思えば、あれは彼女なりの「つかみ」だったのかもしれないけど、だとしたら見事につかまれた(笑)

この短編はオープニングからエンディングまで一貫してお洒落。
(あ~なんかフランスっぽいね)って感じ
展開自体は、俗に言う「タイムリープ」ものではあるんだけど、単なる「不思議体験アン○リ―バボー」ってことではなくって、どこか「気持ち」とか「感情」の浮き沈みとも連動しているようで、あたかも「時間を行き来している」から起きている不思議な出来事のように描きながらも、実は二人の感情のちょっとした行き違い(すれ違い)に対して、自分たち(というか殆どは主人公ジル)の気持ちの中でゆっくりと咀嚼しながら歩み寄っていくかっていう過程を、ちょっとエスプリを効かせて表現してみましたっていう感じなのかなって思った。

これはアプローチの仕方によってはミステリーにもコメディにも出来る題材なんだけど、こんな感じで締められると一気にお洒落なお話を見せられたような気にもなるから不思議だ。

彼女が嘘をついた訳にちょっとずつ近づいて行く度に、ちょっとずつ彼女の秘密にも近づいていく。
知りたいけど、知りたくない・・・でも、やっぱり・・・・。
そして辿り着く「秘密」。

あ~フランス人になりたい。
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