niu

イヴの総てのniuのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.2
私の初めてのマリリン映画は実はコレ(脇役ですが…)たった3カットでこれだけ爪痕を残しているのには流石としか言えない。個人的にベティ・デイヴィスの歳のとり方が理想です。若い頃の面影は残したまま皺や表情によって深みが増していて不機嫌そうに煙草を蒸す姿が格好いい。副流煙浴びたい。
ブスでもないけど特別美人でもないしでも化けようと思えば化けるし気配りが効いていつの間にかみんなの心を掴んでて気付いたらこっちの居場所が無くなってるみたいな、イヴみたいな女って本当にいるから恐ろしい。1950年のパラサイトが現代にも通づるとは、脚本に脱帽。ラスト、三面鏡の映し出す皮肉に思わず唸ってしまう。
niu

niu