弓太郎

ナイン・マンスの弓太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ナイン・マンス(1976年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ヤーノシュの「女は働かなくていい」「母親が家にいないと家庭が崩壊する」といった台詞はいかにも家父長制を煮詰めたような保守的な物言いだが、ユリは自由で自立した女性であり、二人は互いを愛し合いつつも真っ向から対立する。そんな中ユリの新たな妊娠が発覚し、二人は出産や結婚について判断を迫られるが、二人の価値観は相容れず溝は深まっていく。
ユリとヤーノシュがすごい歳の差に見えたが、調べたら俳優の2人は5,6歳差で意外と離れていない。だとしても主任の立場で新人を執拗に口説いたり突然求婚したりするのはキツいし、対等な立場の純愛とは程遠い。
ユリ役のリリ・モノリのつわり?の演技とか最後の出産シーンが妙にリアルで驚いたが、どうやら撮影中に本当に妊娠、出産していたらしくぶったまげた。いやいや、普通に二人とも煙草スパスパ吸ってたけど大丈夫かよ…今だったら絶対撮れない、というか撮っちゃいけない。
弓太郎

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